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ビルメンテナンス清掃

知っておくと便利かも? 
清掃の求人票に出てくる『注意しておきたい文言』

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皆さんこんにちは!
ビルメンテナンス事業部の白石です。

皆さんフリーペーパーやインターネットで清掃の求人をご覧になったことはありますでしょうか?
清掃の求人もたくさん出ていますが、仕事内容や資格・待遇など、求人票によって多種多様な書き方がされていると思います。

今回は、清掃の求人票に書かれている文言についての注意点をいくつか紹介していこうと思います!

求人広告

●応募者の方からのご指摘メール●
このブログ記事を書こうと思ったきっかけが、最近あった応募者の方からのご指摘メールでした。

とある求人をインターネット上で出していて、男性のかたからご応募のご連絡がありました。
しかし、こちらの求人はお客様から女性のスタッフにしてほしいというご要望があって、男性からのご応募をお断りしなければなりませんでした。

上記の理由も併せて、謝罪と応募の受付ができないことをこの男性応募者の方に返信したところ、「求人票にそんなこと(女性限定)は書いていなかったのに残念だ」というご指摘の旨が記載されたメールが返ってきました。
この一件から、私たちが出している求人票で応募者の方にご不快な思いをさせてしまうことがあるんだなと求人広告のことを改めて考えるきっかけになりました。

●どうして「女性限定」「男性限定」って求人票に書けないの?●
求人票には【資格】の欄があるので、「女性限定」というように書けないものかと思うのですが、
この「お客様のご要望によって女性しか採用できない」という理由であっても「女性限定」という文言を求人票に使えないのには、ある法律が関わっています。
『男女雇用機会均等法』という男性・女性で平等に雇用機会を得られるようにするために定められた法律があって、
求人票に「女性限定」「男性限定」といった雇用機会を性別で限定する文言を使うことができないのです。

アークビルサービスでもいくつかの広告代理店さんに依頼して、フリーペーパーやインターネットに載せる求人票を作成してもらっていますが、
どの広告代理店さんでも「女性限定」や「男性限定」といった文言は法律の関係で使うことができないと言われます。
(※派遣会社さんなどが清掃会社に派遣するために求人を出している場合などは「○○限定」という文言を使ってOKになるケースもあるようです。)

●どんな文言に注意すればいいの?~その1『活躍中』~
それでもできるだけ女性の応募者の方、男性応募者の方からの応募率を上げる効果が欲しい!
ということで良く使われている文言が、
「女性活躍中!」
「男性活躍中!」

といった『活躍中』という文言です。

『女性活躍中』と書かれていたら、「女性が働ける仕事なんだ!」というイメージが入ってくるので、女性の応募者の方はその求人に応募しやすくなりますよね。
そのため、『女性活躍中』という文言には、「女性からの応募につながりやすくしたい」という雇用者側の意図が含まれている可能性が高いと思われます。

もちろんすべての求人がそうだというわけではないのですが、
『女性活躍中』という文言が求人票内で使われていると、もしかしたらなんらかの事情があって女性じゃないと採用できない清掃のお仕事かもしれないので、応募の電話やメールを入れる際に雇用者側に確認してみることをおすすめします。

〇〇限定表記

どんな文言に注意すればいいの?~その2『トイレ清掃』~
もう一つ注意しておきたい文言が、『トイレ清掃』という文言です。

トイレ清掃が業務内容に含まれているお仕事は、よくお客様から女性スタッフにしてほしいとご要望されます。
その主な要因は『女性トイレの清掃』が業務に含まれるからです。
今の日本では、「トイレ清掃=女性の清掃員がやるもの」というイメージが根強く存在しているように感じます。
利用者である女性のお客様の中には、女性トイレに男性が立ち入ることを気にされる、怖いと感じる方が少なからずいらっしゃいます。
確かに、使おうと思った女性トイレの中でいきなり男性清掃員の方に遭遇したら、嫌とか嫌じゃないということは別として、珍しいなと思うし、私もちょっとびっくりしてしまうかもしれません。
ちょっと怖いなと感じる人がいるかもしれない、そこに配慮しようと考えて、「女性トイレ清掃は女性スタッフにしてほしい」というお客様の要望につながっているのだと思います。

ただ最近では駅などで『男性清掃員が清掃中』という看板を表示して女性トイレの清掃をしてくださっている男性を見かけることもあるので、少しずつ変わっていっている部分も見られます。
ただ、それでもまだ少数かなという印象なので、
こちらも『活躍中』と同様に、
求人票の中に『トイレ清掃』という文言がある場合は、応募の電話やメールを入れる際に雇用者側に確認してみることをおすすめします。

求人票の中で法律による制限のために条件が明確に記載できず、
応募のご連絡をいただいてから、応募受付できないという返信を何度もしたことがあったのですが、今まで断った方たちも良い気分ではなかっただろうなと思いました。

わたしたち雇用者側にとっては、求人票で記載できない文言があるということはある程度当たり前になっていますが、応募者側からしたら、そういったことは知らない方が大多数だと思います。

私個人でできることには限りがあるかもしれませんが、こういった理由があるという情報をブログで発信することで、少しでも応募者の方と雇用者側の求人のミスマッチを減らすことができればと思い今回このテーマを取り上げてみました。

読んでくださった皆さまありがとうございました!