人生は無常

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20年以上前に、とある研修で10か月にわたり、共に切磋琢磨した先輩が亡くなりました。

研修の最後の飲み会の席で、「田中さん、社長がそんな考えやったら社員さんが可哀相やないですか。」と言って下さり、その足で広島で弁当製造会社をやっているその方の会社へ行き、理念を実践されている現場を拝見して、心打たれたことを今でも映像として焼き付いています。その会社の理念は「愛がすべて」です。現場で働いてくださってる従業員さんやその家族の方々すべてに愛を注ぐんだ。それが、経営をする意味と価値だ。といつもおっしゃってました。いつの間にか、私にもその思いが伝わり、いつしかそのような考えに近づいていったような気がします。

その後20年間以上毎年、研修仲間5人でどこかへ旅行に行ってました。会う度に楽しく、そして、とても大きな影響を与えてくださった兄貴のような存在で、いつも私がからかっていましたが、先輩面することなくいつも対等に付き合って下さいました。

69歳という若さは早いなあ。もう会えないかと思うと、とても切なく、人生の無常を感じます。生きることは切ないですね。

でも、このコロナ渦の中で、2週間前にお逢いできて、最後のお別れができて、抱擁ができてよかったです。あの背中の感触は忘れません。

松井さん、さようなら。合掌。