自分の子供を叱れない父親が増えているそうです。
その結果として子供の自立に大きな影響を与えているそうです。
教育心理学者の榎本博明先生の言葉です。
父親がとても面倒見がよく今でいうイクメンで、宿題から忘れ物のチェックまで一緒にやり、励ましてくれアドバイスもくれ、悪いことをすれば注意はされるけど言い方が優しいので怒るという感じではない。
ところが高校・大学と進むうちに、友達の言葉やバイト先でちょっと注意されると、すごいショックで心が折れそうになるそうです。
又、課題を与えられると、何をどうすればと迷うばかりで、行動に移せない。
すなわち、素直で優しい性格だけれど、叱られること怒られることに慣れていないため、厳しさに対する耐性がない。
父親が心を鍛えるという事をしなかったため、「壁」にぶつかった衝撃を吸収する心の装置が機能せず、気持ちが萎縮してしまう。
これでは、注意されたことから学んだり、自分の糧として乗り越えることが出来ない。
経験から学ぶことのできない「使えない人材」になってしまう。
子供に対して父性を発揮しない父親が増え続けているそうだ。
家庭を楽しく保つという事と、叱らないという事は同じではないはず。
イライラする母親が多いのも、父性的役割を母親が引き受けざるを得ないためというケースも少なくない。
今の社会や会社にも言えることかもしれません。
自立とは、自分で考えて自分で決めて行動して、上手くいかなくてもまたやってみて、乗り越えることでしか自信がつかないし、自立もできないと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?