森永卓郎氏は、保身の経済学という著書の中で、大企業の人事部は高学歴の学生を採用することで入社した後にうまく育たなくても「あんなにいい学校の学生だったんだけどなあ」という保身という名の言い訳をするために高学歴の学生を採用していると書いてありました。
先だって、大手企業の人事部の人と飲んだのでそのことを聞いたところ、非常に興味深い解答が返ってきました。
「高学歴の人は、勉強する楽しみを体得している人が多い。それは仕事においても同じで、最初は分からないことや出来ないことや大変なことが殆どだけど、やり続けていれば必ず楽しくなるという事を知っている人が多い。だから確率論から言うと高学歴の人が伸びる確率が高い。」という答えが返ってきました。すなわちできるようになるまで辛抱もできるという事ですね。
半面、あまり勉強しなかった人は、勉強は嫌なもの辛いもの苦手なものという意識があるから、仕事も同じように嫌なものしんどいもの、という捉え方をする人が多くて、いかに楽して生きようかと考える思考の人が多いのかなと感じました。
そこを、いかにして仕事は達成感を感じる楽しくやりがいのあるもの、お客様との接点を通して困りごとを解決したり、喜ばれたりしたら面白くなり、結果として生活も豊かになるという事を実感できるよう職場の場づくりをしていくことが大事なのでしょうね。
中小企業の経営こそやりがいの領域ですな。
仕事の愉しみ
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