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原状回復

管理物件のお部屋が空いてしまったら
~原状回復?ハウスクリーニング?~

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管理物件で空室が出た際に、クリーニング業者さんをお探しになるかと思います。
が・・・「ハウスクリーニング」「原状回復工事」「原状回復クリーニング」などなど、表しかたが様々で、困惑する方も多いかと思います。

今回は、実際にハウスクリーニング、原状回復を行っている業界人の目から、
その違いを紹介したいと思います!

■ ハウスクリーニングは聞いたことあるけど・・・『原状回復』って?

ハウスクリーニングは聞いたことはあっても原状回復は聞きなれない、という方も多いかと思いますので、まずは原状回復とは何か?という所からご紹介します。
原状=原型の状態 に 回復=元の通りにすること
つまり、入居前の状態に戻す為の清掃や工事を原状回復といいます。
よく「現状回復」と誤字で扱われがちですので、ご注意を!こちらでは、今の状態に回復する事、という矛盾した意味になります。
対象は、主に、皆さんが引っ越しされた後のお部屋、退去後のオフィスなど、賃貸分譲物件になります。

<マメ知識> 原状回復とリフォームの違い
同じように、原状回復とリフォームも違いが分かりにくいのですが…
原状回復とリフォームは、「綺麗にする」ことを目的としていますが、意味合いが少し違います。
原状回復:原状にあったものを取り替えることなく元の通りに回復させる、あくまで「入居前の状態に戻す」工事。
リフォーム:設備交換や以前と違った壁紙、床に張替えるなど「入居前よりもグレードアップさせる」工事。
似た言葉に、リノベーションがありますが、明確な境目はないのですが、リフォームよりも大規模な工事(間取りを変更するなど)とお考え下さい。

■ ハウスクリーニングと原状回復、違いって・・・

ハウスクリーニングと原状回復違い
実は、ないといっても過言ではありません!なぜなら役割としては、同じだからです。
原状回復は、先ほども述べたように入居前の状態に戻す清掃・工事をすること。
ハウスクリーニングも文字通り、室内の掃除をすること。
違いがあるのではないか?と思ってしまう理由としては、在宅のお部屋の掃除をする「ハウスクリーニング」という呼び方が、近年世間に浸透し始めたからです。

■ 二通りの意味を持つ「ハウスクリーニング」

ちょっと、違いを比べてみましょう。

● 在宅のハウスクリーニング
「キッチン」「浴室」「トイレ」など場所ごとの清掃を請け負うクリーニング。
なので、金額設定も1箇所ごとにお見積りされます。

● 室のハウスクリーニング
「キッチン」「浴室」「トイレ」だけではなく、「建具」「床」「ベランダ」「洗面台」「階段」などなど、入居する方へ新品同様のお部屋に住んでいただくため、お部屋の中のすべてが清掃範囲です。
金額設定は、ほとんどの会社は1室ごとにお見積りされます。

というように「清掃範囲」「金額設定」が違います。
用途にあった業者さんの選定をするようにしましょう!不安なようでしたら「空室の清掃をお願いしたい」「どこまで清掃範囲になるのか」と聴いてみると確実です。

■ まとめ
ハウスクリーニングと原状回復違い2
・原状回復とハウスクリーニングの違い…は、そもそもあまりないという事。
・原状回復とハウスクリーニングも、「入居前の状態に戻す」という行為は同じ!
・ハウスクリーニングは、在宅と空室で「施工範囲」「金額設定」が違う!

基本的に、在宅でも空室でも、原状回復を行っている会社さんに依頼すれば、一通りの施工は可能です。
逆に在宅ハウスクリーニングのみをやっている会社さんは、清掃できる範囲が限られている可能性もあるので、ご不安な場合は、総合的な清掃ができる原状回復の会社さんにお問合せした方がいいと思います。