今こそ、未来の理想や夢を語るとき

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1964年にピータードラッカーが書かれた「創造する経営者」という書籍の中で、「すでに起こった未来」として、人口構造の変化をすでに述べられています。
今年は2025年問題として、団塊の世代と呼ばれる戦後すぐに生まれた第一次ベビーブームの方々が、75歳以上の後期高齢者となります。その数何と2154万人です。更に、65歳以上の前期高齢者は人口の30%以上となります。まさに老人大国ですね。
医療介護の費用が莫大にかかる時代となりますが、残り70%弱の8000万人くらいの人たちで工夫して乗り切って行ってもらいたいものです。まあ、明治初期の人口は3500万人位だったので、何とかなるのではないでしょうか。
逆にチャンスと捉えて視点を変えてみたら、案外面白いビジネスチャンスに繋がるかも知れませんね。

20世紀末までの社会の秩序を作る力は、統一という理性で考えられましたが、21世紀に入って「統合」という言葉が出てきて、色々な考え方を結び付けて、相乗効果でもって導きだすというふうに劇的に変わりました。
これは、個人主義に陥りやすい民主主義の終焉を感じるものかもしれません。
今や政党を含む様々な組織が内部分裂して、数の勝ち負けを争うというシステムに民主主義が成り下がってしまい、もはや民主主義の時代的役割を終えたのだと感じます。
新たなる社会システムを創造することが求められているのではないでしょうか。
それには、人類が目指すべき理想や夢を具体的に語るときが来たのだと哲学者吉村思風先生は仰っています。未来を語らないと、今直面している問題をブレークスルーすることは出来ません。未来に向けて理想や夢を語るからこそ、現実の問題に立ち向かえるのです。
夢や理想や目標を語るという事は感性を語ることです。
さあ、今年はみんなで感性に基づき未来を語り始めましょう。